整形前後の写真ではわからない実力の差

整形前後の写真ではわからない実力の差

 

濃いエスプレッソの上に白い牛乳が混ざり合う。一瞬でバリスタの手が小刻みに動き、一杯の作品が誕生する。ラテアートを見るたびにどうやってあのようにできるのか、不思議に思うしかないのである。

 コーヒーの門外漢であるわたしは、ラテアートがただコーヒーの上に上手に絵を描いたものだと思っていた。しかしバリスタから直接聞いたその秘訣は、表面に現れた「絵」ではないその下にある「泡」であった。

 牛乳のスチーム方式と混合比率によってコーヒーの味と香りが違ってくるため、熟練したバリスタたちはこれに心血を注ぐという。香りと味が特別良いわけではない、見た目だけ飾ったコーヒーは本当のコーヒーではないためだ。

最近街を歩けば「見た目だけ飾ったコーヒー」だけ広告する整形外科たちを多く見る。びっくり驚くほどの整形ビフォー＆アフター写真が道を埋め尽くし、通り過ぎる人たちを誘惑する。変わった外貌だけを強調し、「あなたが望めばこのように作ってあげます。」と言っているようだ。

整形外科の広告がドラマチックな整形ビフォー＆アフター写真を利用することは最も基本的な広告方法であり、実際にも情報伝達次元でも必要だ。そして効果もあることがはっきりとしているのも事実だ。しかし、整形ビフォー＆アフターの姿がどれだけ完璧に変わったとして、その病院が決して完璧だとは言えない。

整形手術は美容整形手術であるとしても厳然とした医術だ。見せる見た目の姿も重要であるが、その前に安全で成功できる手術であるための手順と過程が存在する。実力のある医師たちは手順と過程を無視したりしない。むしろ他よりもうるさく、慎重に行動する。

手術が行われ、治療が行われるすべての場所の衛生状態に敏感に反応し、使用される器具と道具たちの安全性にもう一度疑いを持つ。患者の状態に対して正確な診断と手術後の結果について共感がなされるかどうか十分に検討し、患者と関わる執刀医と看護師の態度はどうなのか、最後まで点検する。

このような、見えない努力が実力をつくり、差をつくる。最近大きなイシューになっている両顎手術、顔面輪郭手術は顔の骨を直接手術する高難度の方法だ。それにも関わらず、単純に見える結果だけを広告すること、そしてそのような広告だけを信じ病院を選ぶことは危険な結果を招くことがある。

少し前、顔面輪郭手術の再手術のため本院を訪れた患者がいた。他の病院で手術を受け１年ほどたったと、彼女はVラインの顔のため無理して顎の骨を削ったが、彼女のVラインの顔はレントゲンでのみ確認できた。顔全体のバランスを考慮せずに手術したため、一度受けるのも簡単でない手術を二度も受けなければならなかった。

最近これに似た事例が大きく増えている。ある人は魔法のような広告に惑わされ、ある人は金額が安いと考え間違った選択をしてしまったケースだ。整形外科の再手術は初めてよりも費用がよりかかるだけでなく、手術方法も難しくなるほかない。万一、あなたが整形手術を考えているのであれば、表面だけ飾った広告を選ぶことよりも、本当の実力がある医師を探せと忠告したい。そのような努力があなたに味と香りが完璧なラテアートをプレゼントしてくれるはずだ。

パク・ウォンジン　ウォンジン整形外科院長